海辺の朝に味わう、記憶とコーヒーの温もり

日々是好日

現在は西日本を拠点にしつつ、年に数回帰る二拠点生活をしています。先日も、1ヶ月ほど鎌倉へ帰っていました。

馴染みのご近所さんや、すれ違う顔見知りさん、そして犬友さんたちとの交流が楽しくて、やっぱりこの街の空気が大好きです。

みんな穏やかで、知り合いを見つければ自然と声を掛け合い、立ち話に花が咲く。そこから広がるご近所の新情報に、毎日ワクワクしながら暮らしています。

久しぶりに帰っても、その間に溜まっていたいろんな出来事があっという間に共有されて、私の中の「鎌倉」がすぐに最新版へとバージョンアップしてしまう。ちょっとお節介に感じる人もいるかもしれないけれど、私にはこの距離感が心地よくて、ちょうどいいんですよね。

そんな滞在中のある日、仲良しのカフェ仲間から嬉しいお誘いが。

「朝の海辺でコーヒーを淹れて飲む会があるから、ワンズ(愛犬たち)を連れておいでよ。カップも持参でね」とのこと。

マイカップ持参なら……と、捨てられずにずっと大切に持っていた「トボルコーヒー」のカップを携えて、朝の海辺へ行ってみました。

晴天に恵まれた2月の朝。空気はキリッと冷たいけれど、キラキラと海面を照らす朝日は、もう春の日差しを感じさせてくれて最高に気持ちがいい。

主催者の方はフォロワー1.9万人の素敵なインスタグラマーさんで、集まっている人々も、どこか似たような穏やかな空気を纏った方々でした。

淹れたてのコーヒーを持参したカップに注いでもらい、自己紹介がてらお話ししてみると……なんと、そこにいた皆さんがトボルコーヒーのことを覚えていてくれたんです。

あのお店から、今年でもう4年。

それでも「あ、あのトボルコーヒーの!」と、誰かの記憶にしっかりと残っているって、なんだかすごく嬉しいことですよね。

月日が流れて、目に見える形は消えてしまっても、誰かの心の中に残り続けている。そのことに気づけた瞬間、自分の中に大切にしまってあった記憶が、また一つキラッと光ったような気がしたな。