トボルコーヒーの看板プリン。憧れ『Hanako』に掲載された味。

cakes

「トボルコーヒー」時代、たくさんのお客様に愛していただいた看板メニューのひとつに、特製のプリンがありました。

世の中には黄身を多めにして作るリッチなレシピもたくさんありますが、トボルコーヒーのプリンは「全卵」で作るタイプ。

スプーンを入れると少し固めのしっかりとした食感で、そこにほろ苦く濃いめに焦がしたキャラメル、そして程よい甘さの生クリームとちょこんと乗せた真っ赤ないちご。見た目もレトロで可愛らしく、そして何より、丁寧に淹れた美味しいコーヒーにぴったりと寄り添ってくれる味でした。

お家でも作れる身近なおやつだからこそ、お店でお出しするプリンは「材料」に徹底的にこだわっていたんです。

当時使っていたのは、知る人ぞ知る横須賀の「安田養鶏場」さんのアトムという卵。

卵かけご飯にすると、優しい甘さと黄身の深いコクがあって、特有の臭みも一切ない本当に美味しい卵でした。(当時は1個30円くらいだったけれど、昨今の事情で今はもっと値上がりしているかもしれませんね。)

お店の定休日になると、この養鶏場まで車を走らせて仕入れに行くのが私のお決まりのパターンでした。

その日の朝に産まれたばかりの新鮮な卵と、養鶏場の良質な肥料で育った元気な野菜たち。両手いっぱいに荷物を抱えて、帰りは海を眺めながらのドライブ。

それが、お店を切り盛りする日々の緊張感をふっと解きほぐしてくれる、最高のリフレッシュ時間だったんです。

そんな風にこだわりと愛情をたっぷり詰め込んだプリンは、なんと私の憧れだった雑誌『Hanako』のプリン特集に掲載していただいたことも!

「いつか雑誌に載るようなお店にしたい」と目標にしていたので、あの時は本当に嬉しかったなぁ。その時の雑誌は、今でも私の大切な家宝です。

たくさんの思い出と、私の原点が詰まったこの看板プリン。

実は、現在ワクワクしながら構想を進めている**「オンラインのレシピ動画」の記念すべき第1回目のメニュー**にしようと決めています!

お店の味をお家で再現しながら、コーヒーとお菓子を作るクリエイティブな時間をゆったりと楽しんでいただけるように。

あの頃の海風や、美味しい卵の記憶も一緒にお届けするつもりで準備を進めますので、どうぞ楽しみにしていてくださいね!